皆さん、こんにちは!サンスターの研究員Nです♪
みなさんは患者さんから「洗口液ってどれを使えばいいの?」、「本当に効果があるの?」と聞かれることはありませんか?
プラークコントロールの基本は歯ブラシや歯間清掃具などの物理的清掃ですが、ブラッシングが難しい方や苦手な方のためのオーラルケアの補助として、洗口液や液体ハミガキなどの液体製剤、つまり化学的清掃を組み合わせる必要性も増してきています。効率的なオーラルケアには、液体製剤も合わせて患者さんにお勧めすることも重要なんです!
では、どのように選べばよいのでしょうか・・・?
今回は液体製剤を選ぶポイントについてご紹介していきたいと思います。
★その前に・・・液体製剤ってなあに?
液体製剤には液体ハミガキと洗口液があります。液体ハミガキはハミガキの液体タイプのもので、液体ハミガキはブラッシングを一緒に行い、洗口液はブラッシングの仕上げ剤として口に含んですすぎます。つまり、「使い方」が違いのポイントなんですね!
★成分として何が入っているか?まずは製品の裏面をチェック!
皆さんは、ハミガキや洗口液などの商品の裏面をチェックしたことはありますか?洗口液を例に挙げて裏面を見てみると・・・効果・効能、成分、内容量、使用方法など商品に関する情報がいーっぱい!
皆さんも教科書で習ったかもしれませんが、、、
この液体製剤には、基本成分として洗浄剤、湿潤剤、発泡剤などが配合されており、「化粧品」の商品はこの基本成分のみですが、「医薬品」や「医薬部外品」の商品には基本成分に加えて「薬用成分」が入っています。
例えば、医薬部外品の液体ハミガキには、「薬用成分」として抗炎症剤、殺菌剤などが配合されているものがあり、何が入っているかによってう蝕予防、歯周疾患予防、など期待できる効能・効果が違ってきます。
製品に記載されてる「薬用成分」や「効能・効果」を確認した上で、患者さんの抱える悩みに合わせて選択することが大切になってきますね!
たとえば、、
★「むし歯になりやすい、むし歯予防に効果のある洗口液を教えてほしい!」という患者さんには、
フッ化物が配合されたむし歯予防の効果がある洗口液をお勧めしてはいかがでしょうか。
★「歯肉の炎症を予防する効果のある洗口液を教えてほしい!」という患者さんには、
殺菌剤等の有効成分が配合されている、歯肉炎予防効果のある洗口液をご紹介してはいかがでしょう。
歯周病リスクが高い、う蝕リスクが高いなど、患者さんの状態に合わせて液体製剤を勧めるようにしましょう。
みなさま、液体製剤の選び方の参考にして頂けそうでしょうか?
次回はこの薬用成分の中でも、液体製剤に配合されている「殺菌成分」に着目してご紹介します。