みなさん、こんにちは!予防事業部のAです。
早速ですが、平成28年度の歯科疾患実態調査のう歯を持つ者の割合の年次推移をご覧ください!
(出典:厚生労働省歯科疾患実態調査)
昔は、う蝕は子どもがなると思われていましたが、このグラフを見ていただくとわかるように、大人の方のう蝕(二次う蝕や根面う蝕)が増えています。
う蝕になりやすくて困っている大人の患者さん、いらっしゃいませんか?
企業での歯科健診時にも、悩んでいる方からお声をいただくことがあります。
「定期的に通院しているけど、歯医者に行く度にむし歯が見つかるんです。言われた通り、歯磨きも頑張っているのに・・・」と。
みなさんならどう指導しますか?ブラッシング指導に加えて、食事指導も・・・なんて伝えなきゃいけないこと盛沢山!!ですが、今日は、''フッ素''に着目してお伝えします
セルフケアの方法として、➀フッ素入り歯磨剤 ➁フッ素洗口 があります。
➀フッ素入り歯磨剤
平成29年、1,450ppmのフッ素入り歯磨剤が医薬部外品として厚生労働省に承認されました。
WHO(世界保健機構)によると、1,000ppm以上の歯磨剤において、500ppm濃度が高くなる毎に6%むし歯予防効果が高くなると言われています。
ただし、フッ素濃度が1,000ppmを超える歯磨剤は、歯のフッ素症のリスクがある為、6歳未満のお子様はお使いいただくことが出来ません。
保健指導の際に、家庭で使用されている歯磨剤も一度確認してみるのも良いかもしれませんね!
歯磨剤の使用量は年齢によって違います。年齢に合った使用量をお伝えしましょう。
「みがいた後のすすぎは、少量のお水(5~15ml)で、1~2回程度にしてくださいね!」とうがいの指導も忘れずに!!
口の中にフッ素をとどまらせる為に、歯磨剤が口の中から消えるまで何回もゆすぐのではなく、気持ち悪くない程度の少ないゆすぎがオススメです!
➁フッ素洗口液
医療用医薬品に加え、家庭でも使用できる「第3類医薬品」のフッ素洗口液が、薬剤師・登録販売者のいる店頭などで販売されています。洗口液の場合は、フッ素濃度は主に225~450ppmです。
液体なので、口腔内の隅々にまで有効成分のフッ化物が行き渡り、使った後に水ですすがないので、お口の中により多くのフッ素が長時間留まることで、歯質を強化してう蝕を防ぎます。
二次う蝕について説明を聞いたうえで、「これまでどの程度ご存知でしたか?」という設問に対して、「知らなかった」と回答した人は77.2%。一度治療した歯はう蝕にならないと思っている人が多く見受けられたそうです。
(サンスター調べ、15歳以上69歳以下の男女624人)
過去にう蝕治療をしたことがある方にも、二次う蝕について説明をし、予防について指導が必要ではないでしょうか。
''人生100年時代'' この言葉、誰しも一度は耳にしていませんか?
今後、益々の高齢社会に向けて、残っている歯をむし歯にしない予防が大切になってくるのではないかと考えられます。
歯科衛生士として、健康寿命を延ばすことに関わることが出来れば、嬉しいですね!
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