こんにちは!診療所のSです♪
なんとなんと今回はスペシャルゲストにコラムと書いていただきました!
歯周治療の最先端スウェーデンのイエテボリ大学に留学され、日本臨床歯周病学会認定医・日本歯周病学会専門医かつ、ヨーロッパ歯周病専門医でもある大月基弘先生です!
歯周病についても詳しくお話ししていただきたいところですが、、、今回は4月から歯科衛生士になられた方々に向けてメッセージをいただいてます。
今年、歯科衛生士6年目になる私もこのコラムを読んで、身の引き締まる思いになりました。
ぜひみなさんも最後まで読んでみてください!
新しく歯科衛生士になられたみなさん、こんにちは。
歯周病専門医の大月です。
やっと歯科衛生士になられて、就職活動をして気に入った歯科医院でがんばるぞーというところで、昨今世間を賑わせている新型コロナウイルス。
もう、医院で研修や診療補助を始めている方もおられれば、診療自粛をされている医院ではあまりやることがなく、事務作業ばかりされている方などいろいろだと思います。
まず、皆様にお伝えしたいことは"社会人で社会に貢献する人"であるということです。
もう学生で特に義務もなく、ぼんやり過ごすわけにはいきません。
ほとんどの衛生士の方は現場で、患者さんの健康を守る使命があります。
そういった方に今だからこそお伝えしたいことがあります。
・患者さんは皆様をプロとして大切な体をあずける
・歯科衛生士として働いている以上,患者さんはちゃんとした治療をしてくれると期待している。勤務年数が少ないから下手でも仕方がないとは思ってくれない
・患者さんは安心できる医療を望んでいる
いかがですか?
皆様も歯科医院ではなく、ほかの医療機関に行かれたら同じことを考えるのではないですか?
若い看護師だから,検査失敗してもいいやって思えます?
私は45歳の中年歯科医師です。
こんな私も24歳、歯科医師免許を取得したばかりの時は甘い考えを持っていました。先輩方は厳しい言葉を私に投げかけました。
20年も前のことですからいまでいう"パワハラ"もあったかもしれません。
しかし、上に挙げた点を考えてみてください。
私が甘かったから、私の勉強が不足しているから、私の手技が合格点に至っていないから、怒られるにはそれなりの理由があると思いました。
必死で勉強し、手技も練習しました。時間がなくてもやりました。
もちろん勤務時間外でもです。
皆様は医療人です。立派になるには時間がかかりますが、すこしずつ知識、技術、経験が伴ってきて本当の自信につながってきます。
患者さんは敏感です。
ちゃんと治療してもらったと感じれば"ありがとう!●●さん"とお礼を言ってくださいます。定期検診には●●さんでお願いしますと指名されるようになります。
あなたを信頼するようになるからです。
こうなってきて初めて医療の素晴らしさや尊さが身にしみてくるのではないでしょうか。
いろいろと、いいことも嫌なことも経験します。社会人として初めて社会に貢献するのです。
毎日を楽しみながら、一生懸命いい歯科衛生士になるように頑張ってください。
大月 基弘,歯学博士
ヨーロッパ歯周病学会 (European Federation of Periodontology) 認定歯周病/インプラント専門医
日本歯周病学会専門医,日本臨床歯周病学会認定医,歯周インプラント認定医