こんにちは!研究開発部歯科衛生士のNです。
突然ですが、皆さんは商品を買うとき、何を参考にして買いますか?
商品の見た目や特徴、さらには商品レビューや点数、価格・・・いろいろと参考にするポイントがあると思いますが、商品の性能を数値化したデータもそのポイントの1つになります。
たとえば、「プラーク除去率●%!」など、数値が入ることによってパッと具体性が出て、「どれくらい効果がある商品なのか?」が分かりやすくなります。
サンスターの研究開発部では、より良いハブラシをお客様に届けられるよう、日々研究を重ねています。
商品のアピールポイントとして、商品パンフレットや学会発表などでデータもご紹介しているんです。
今日は以前ご紹介したタフトブラシについて、研究データを交えてご紹介したいと思います♬
補綴物の周囲や孤立歯、叢生部など、ハブラシでのブラッシングに加えてポイントケアとして使用するタフトブラシ。皆さんも臨床実習などでプラスアイテムとして使用する方が多いのではないでしょうか・・?
では、実際に「ハブラシでのブラッシングに加えたタフトブラシの清掃効果」ってどれくらいなのか、考えたことはありませんか・・?
臨床現場で勤務されている13名の歯科医療従事者を対象として、その清掃効果を検証した実験があります。
最初にプラークの初期の付着量を測定後、ハブラシ(バトラー#025M)で3分間磨いた後と、ハブラシ(バトラー#025M)+タフトブラシ(バトラーシングルタフト#01MH)を使用した後のプラーク付着量を測定し、除去率を計算したところ、ハブラシのみと比較してハブラシにタフトブラシを併用した方が、プラーク除去率は約15%高かったという結果が得られています(左下図)。
このことから、ハブラシのみのブラッシングよりタフトブラシを併用した方がより高い清掃効果が得られたことが分かります。
さらに、ハブラシで3分間磨いた後よりも、ハブラシで1.5分+タフトブラシで1.5分磨いた後のプラーク除去率は約12%高かったという結果も得られています(右下図)。
歯磨き時間は人によって違いますよね。同じ3分でも、ハブラシでのブラッシングがどうしても短い時間で終了してしまう方には、ハブラシでのブラッシング時間を延ばしてもらうよう指導するより、アイテムをプラスして磨いてもらった方が高いプラーク除去効果が得られるケースもあります。
個人差はありますが、もしこういったデータがあれば、患者さんに指導する際にも説明がしやすいですよね。サンスターでは、製品そのもののデータだけでなく、歯科医療従事者の皆さんに役立つ、使い方の提案も含めたデータ提供を行っています。
皆さんも商品パンフレットや学会で発表されている内容など、色々とチェックして頂くと臨床実習にも役立つかもしれませんね。
以上、研究開発部からのデータ紹介でした♬