こんにちは!
研究開発部のPです。
だんだん気温も下がってきて、秋が近づいてきましたね♪
さつまいもや栗を使った、甘いスイーツやお菓子を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
でも、甘いものを食べてう蝕にならないか心配になりますよね。
そこで今回のコラムでは、「間食とう蝕の関係」をテーマに、う蝕になりにくい間食の取り方を紹介します!
まず、食事をすると口腔内がどのように変化するのか見ていきましょう。
上の図のように、食事をするとミュータンスレンサ球菌などのう蝕の原因菌が、食事の中に含まれている砂糖をエサにして酸を産生します。酸がどんどん産生されると、口腔内が酸性に偏ります。その結果、カルシウムやリンなどの歯の表面のミネラル成分が溶けることで、歯に穴があきます(脱灰)。しかし、時間が経つと唾液の働きによって口腔内が中性に戻され、溶け出した成分によって歯が再び修復されます(再石灰化)。
このように、口腔内では脱灰と再石灰化が繰り返されていますが、このバランスが崩れて脱灰の方に傾くことでう蝕になってしまいます。
では、間食をする際にどのような工夫をすれば、う蝕予防につながるのでしょうか。
次に3つのポイントを説明します!
①間食の選び方
ミュータンス菌は砂糖をエサにして酸を産生するので、なるべく砂糖が入っていない間食を選ぶようにしましょう。食物繊維が多いものも、唾液が出やすくなり、歯の表面を綺麗にしてくれるので良いですね。また、砂糖にかわる甘味料(代用甘味料)の利用は、う蝕の発症を抑えることが分かっています(※1・2)。中でもキシリトールは特に予防効果が高く、口の中のミュータンス菌が利用できないので、全く酸を出しません。キシリトールを含むガムやタブレットを選んでみても良いですね。
②間食の頻度
食べる頻度も重要です。上の図に示しているのはステファンカーブの曲線で、食事による歯垢中のpHの値の変化を表しています。このように、間食の回数が多いと口腔内は虫歯になりやすい状態(歯表面のエナメル質が溶け始めるpH5.5以下の状態)が続き、脱灰が進んでしまいます(※2)。できるだけ間食の回数を少なくして、間隔を空けたり、時間を決めて食べるようにしましょう。また、食事をするとすぐにミュータンス菌が酸を産生してしまうので、「間食後にすぐ歯磨きをする」ことが大切です。
③よく噛んで食べる
唾液は先に述べたように、口腔内を中性に戻すだけではなく、口腔内に残った食べ物や汚れを洗い流す働きも持っています。唾液をたくさん出すためにも、よく噛んで食べることが大切ですね!
今回は間食の取り方に着目して紹介しましたが、う蝕の発症予防には、歯磨きの際にはフッ化物配合歯磨剤を利用する、あるいはかかりつけ歯科医においてフッ化物歯面塗布を受けるなどフッ化物応用も併せて行うことが大切(※3)です。
う蝕にならないように、工夫をしながら間食を楽しみましょう~!
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代用甘味料であるスクラロースを使用していて、食物繊維も豊富に含まれているので、ぜひおやつに食べてみてください♪(※歯科用商品ではございませんので、歯科材料店様での注文は出来かねます。予めご了承ください。)
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