皆さん、こんにちは!診療所のQです。
近頃寒くなってきて秋の気配を感じますが、乾燥も気になる季節ですよね。
そこで、今回のテーマは口腔乾燥についてです!
口腔乾燥症とは、唾液の分泌が低下して、口が乾いた状態のことをさします。
広い意味では、唾液分泌の低下だけでなく、口が乾いていると自覚する症状すべてをさすことになります。
軽度の症状:口の中のネバつき、ヒリヒリ、う蝕、歯垢の増加、口臭などが現れます。
重度の症状:軽度の症状に加え、唾液分泌量が低下し口腔内の乾きが進行し、強い口臭、舌表面のひび割れ、痛みで食事がしづらい、話しづらいなどの障害も現れます。場合によっては不眠をきたすこともあります。
出典:公益社団法人 日本口腔外科学会HP
したがって、私たち歯科衛生士が口腔内を見た際に口腔内が潤っていたとしても、患者さんが口腔乾燥を訴えた場合は、何らかの対応が必要になります。
逆に、患者さんからの訴えがなかったとしても、私たちが口腔乾燥に気付けるといいですよね。
口腔内を観察した際に口腔乾燥を疑うポイントがいくつかあります。
・口唇や口角に乾燥や切れがある
・口腔内の粘膜が乾燥していつもよりプラークや食渣が溜まっている
・平滑舌や溝状舌のような舌の状態に異常がある
・う蝕や口内炎が増えた
など
原因は以下のように様々なことが考えられます。
・全身疾患(糖尿病やシェーグレン症候群など)
・唾液腺付近への放射線治療
・服薬
・加齢
・口呼吸
・ストレス
など
原因によっては服薬を変更したり、人口唾液を処方する場合もありますが、今回はチェアサイドで簡単に患者さんへお伝えできる内容をご紹介します。
口腔乾燥を訴える患者さんへの対応
① 唾液腺マッサージの指導
耳下腺、顎下腺、舌下腺付近の筋肉をマッサージで刺激し、唾液分泌を促す
具体的な方法はこちらをご確認ください↓
唾液腺マッサージ! | 歯科衛生士コラム | お役立ち情報 | クラブサンスタープロ (club-sunstar-pro.jp)
② 保湿剤を紹介
過去のコラムで保湿剤などを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!
【保湿剤・スポンジブラシのご紹介!】 | 歯科衛生士コラム | お役立ち情報 | クラブサンスタープロ (club-sunstar-pro.jp)
③ 生活習慣の指導
・マスクをしている時でも口唇を閉じ、できるだけ鼻呼吸をするよう意識してもらう
・ストレスを溜めないようにリフレッシュ方法を一緒に考える
・水分補給をこまめに行うよう意識してもらう
以上が口腔乾燥を訴える患者さんへの対応です。
患者さんに説明する際に使用できるリーフレットがありますので、ぜひご活用ください!
♦「お薬とお口の関係 ドライマウス」
2012_sunstar_leaflet_Drymouth_A4_1207_fix (jdha.or.jp)
私たちの指導で、少しでも患者さんのお悩みが改善されると良いですね♪