皆さんこんにちは
営業部のOです☺
皆さん、フッ素と聞いて何が思い浮かびますか?
「う蝕予防」と思い浮かんだ方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、日々の臨床で身近に活用されているフッ素について、
① そもそもフッ素とは? ② フッ素のう蝕予防効果 についてご紹介していきます。
① そもそもフッ素とは?
フッ素・フッ化物イオン・フッ化物とは、どの状態のことをいうのかというと…
・フッ素:天然に存在する元素の1つ
・ フッ化物イオン:フッ素元素の陰イオン状態(F-)にあるもの
・ フッ化物:フッ化物イオンが含まれる化合物
上記のように表されてます。
引用:「フッ化物応用の科学第2版編」
皆さんが、う蝕予防のために臨床で使用されているフッ化ナトリウムは、
フッ素とナトリウムの化合物、「フッ化物」となります。
フッ素と聞くと、う蝕予防のための特別な元素というイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、
実は「自然元素」として土壌や空気など自然環境に広く分布しています。
また、一例ですが、以下に示しているような飲食物にもフッ素が含まれています!
引用:「砂書房 フッソで健康づくりーむし歯予防に関するフッ素の正しい理解とその一般的な使い方ー」
②フッ素のう蝕予防効果
引用:「う蝕予防の実際 フッ化物局所応用実施マニュアル」
フッ化物の抗う蝕作用は、上図に示した ①歯に作用するもの ②歯垢に作用するもの 大きく分けて2つあります。
① 歯に作用するもの
歯のエナメル質に関して、
1.結晶性の改善
2.フルオロアパタイトの生成
3.再石灰化促進
の作用により歯質を強化し、耐酸性を向上させます。
② 歯垢に作用するもの
口腔内の環境因子に与える影響は、
主に歯垢中の細菌の解糖系に対する抗酵素作用により酸産生を抑制します。
それぞれフッ素が作用することでう蝕予防効果を示すことが分かりますね!
今回はフッ素の基礎知識ということで、フッ素とは何か、どんなう蝕予防効果があるのかについてご紹介しました。
復習となる部分も多かったかと思いますが、参考になる部分もあったでしょうか?
フッ素に関しては、濃度やpH、形状の違いなど様々な応用方法がありますよね。
研究や論文なども非常に多く、これからも勉強が必要な分野ですね✎
このコラムをきっかけにフッ素について興味をもっていただけたら嬉しいです!
それでは、次のコラムもお楽しみに♪