皆さんこんにちは!営業部のFです!
2023年の夏は異常気象でとっても暑かったですね…!ようやく暑さも和らいできた頃かと思います。
日本では台風や地震、異常気象など様々な災害が日々発生しています。
もし災害が発生した場合、オーラルケアが非常に重要になってくること、ご存じでしたか?
災害時のブラッシングの重要性
避難生活や水が不足している中、口腔の清潔を保つことができないと、ご高齢の方では「誤嚥性肺炎」が
起こりやすくなります。
神戸新聞(※1)によると、阪神・淡路大震災の死者6434人のうち921人が災害関連死であったと言われています。
また、この災害で生じた災害関連死の原因として約4分の1に及んだのが「肺炎」(※2)であり、その多くが
口腔内の菌が肺に移動したことによる誤嚥性肺炎であると考えられています。
それでは、災害時の口腔清掃不良による全身への影響を少しでも減らせるよう、何ができるか見ていきましょう!ぜひ患者さんや身の回りの方にもお伝えいただき、多発する災害に備えていきましょう!
災害時のオーラルケアの方法
1、ハブラシがないときのオーラルケア
食後に30mL程度の水やお茶でしっかりうがいをしましょう。
またハンカチなどを指に巻いて歯を拭い、汚れを取るのも効果があります。
2、唾液を出すことも大切です
自浄作用のある唾液は口腔の清潔を保持するにあたり重要な役割を果たします。唾液の分泌を促せるよう、
できるだけ水分を補給し、耳下腺マッサージをしたり温めたりします。ガムを噛むことも
1つの方法です。
3、水が少ない時のブラッシング
①水 約30mLをコップに準備します。
②①の中でハブラシを濡らしてから口腔内に入れ、ブラッシングをします。
③ハブラシが汚れてきたら、ティッシュペーパー(あればウェットティッシュ)でハブラシの汚れをできるだけ拭き取り、再度ブラッシング、をこまめに繰り返します。
④最後にコップの水で2~3回すすぎます。一気に含むのではなく、2∼3回に分ける方がきれいになります。
さらにワンポイント!
含嗽剤、液体ハミガキ、洗口液などが入手できた場合には、使用すると効果的です!
液体ハミガキは、練りハミガキの代わりにお使いいただけるもので、適量(約10mL)を含み、20秒ほどゆすいで行き渡らせた後ブラッシングします。災害時などで水が少ない状況でも、殺菌成分のある液体ハミガキを使うことで口腔内の菌を減らすことができます。
また、使用後水でゆすぐ必要はなく、口腔内に残った香味などが気になる場合には軽く水でゆすいでもかまいません。
液体ハミガキも、今日からぜひ防災備蓄の中に入れてみてはいかがでしょうか!
「防災備蓄」に関しては、下記の「家の外への避難用」「在宅避難用」「外出時携帯用」の3つのパターンを想定したリスト(※3)をご確認ください!
早速ご家庭や診療所の防災備蓄を見直してみましょう!
(※3)監修:危機管理教育研究所 国崎 信江
今回の内容は、サンスターの「覚えてください、防災にオーラルケア。」のページでより詳しくご覧いただけます!印象に残るCMをご視聴いただけたり、災害時のオーラルケアに関する啓発ポスターをダウンロードいただくこともできるので、ぜひ一度ご覧いただき、患者さんや周りの方を守るために、一緒に普及していただけたら嬉しいです。