2023/09/28

診療室で明日から使える英会話①‐ in charge of -

皆さん、お久しぶりです。歯科医師の大月です。

2023年はポストコロナの年となり、旅行などにも気兼ねなく行けるようになりました。歯科衛生士の皆様も充実した日々を過ごされていることだと思います。そのような状況のなか、特に都市部で勤務されている方の中には日々、海外から来られる方の治療を行っている方もおられるかもしれません。また、毎日ではなくとも時折来られて対応しているという方もおられるでしょう。出入国在留管理庁(※)によると、2022年6月末の在留外国人数は約300万人であり、ざっくりいうと100人に3人は外国籍の方であるということです。これからもさらに日本における国際化が進んでいくことは間違いありません。

(※)令和4年6月末現在における在留外国人数について | 出入国在留管理庁 (moj.go.jp) 

 では、日本語が話せない外国人の方に、どのように英語で診療を行うのでしょうか。明日から私たちが話せればいいのですが、そうはいっても難しいですよね。ですので、医院で必要な会話のマニュアルを作っておくことは大切だと思います。ただ今回のテーマから外れるのでそれは一旦脇においておき、よく使う実践的なものから覚えて、“すぐ使う”のが大切かと思います。

今回はまず “in charge of ” (…担当の~、…を担当している~etc.)を紹介しましょう。 


例文を以下に記します。

歯科衛生士:DH

患者さん:Kr

DH: Hello, nice to meet you.  (こんにちは、はじめまして。)

Kr: Nice to meet you too. (こちらこそ、はじめまして。)

DH: I`m Miki, your dental hygienist. I`m in charge of you from today.

(私はミキといい、あなたの担当歯科衛生士です。本日より担当させていただきます。)

Kr: Cool! (いいですね!)

DH: Can I call you Patrick? (パトリックとお呼びしてもよろしいですか。)

Kr: Yes, please. (はい、お願いします。)

DH: Great, Patrick. (では、そうさせていただきますね。)

どうでしょう。中学生の教科書に出てきそうな会話ですね。先にお話しておくと、中学生までに習う英会話の知識で、専門用語を除くと普段の診療の8割くらいはカバーできてしまいます。


日本でもまず新しい患者さんを担当するときは自分の名前を名乗りますよね。まず、しっかりと自分の名前を言い、担当させていただくことをお伝えし、それからファーストネームでお呼びしてよいかを確認します。多くの場合はこのようにフレンドリーに接されることを好む方が多いです。拒否されることはほぼないといえます。

その確認が取れたら、サブカルテなどに情報として“パトリックと呼ぶ”と書いておき、皆でその情報を共有します。また外国人の名前は私たちにとっては複雑でミドルネームやセカンドネームといったものがあり、よく混乱します。例えばメジャーリーガーのダルビッシュ有さんのフルネームはダルビッシュ・セファット・ファリード・有です。セファットとファリードの部分をまとめた部分がミドルネームです。ですので、少なくともどの部分がファーストネーム(名前)、ファミリーネーム(名字)なのかをお聞きしておき、ファーストネームで呼んでいいのかを確認することはとても重要になります。


どうでしたでしょうか。明日から役に立つこと請け合いです。今後も定期的にこのようなお話を書かせていただきますね。 

大月 基弘,歯学博士 

ヨーロッパ歯周病学会 (European Federation of Periodontology) 認定歯周病/インプラント専門医,日本歯周病学会専門医,日本臨床歯周病学会認定医,歯周インプラント認定医


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