皆さんこんにちは。
営業部・歯科衛生士のKです!
日頃から、診療で必ずと言っていいほど使用する「歯間ブラシ(ワイヤータイプ)」ですが
患者さんにサイズをお伝えする際、どのようにご指示されていますか?
「Sサイズの歯間ブラシを選んでください」
「黄色の歯間ブラシを選んでください」
などと、患者さんに購入をお願いしている場合が多いと思います。
歯間ブラシにも、SやMなど様々なサイズがありますが
実はこの、歯間ブラシに関してのサイズ表記は、
サンスターでは「全日本ブラシ工業協同組合の自主規格」というものに基づいています。
(4Sサイズはサンスターでの自社基準です)
なので、この規格に沿って作られている商品は
「おおよそ同じサイズ」
であると言えますね。
今回は、このように「歯間ブラシ」についてみんなが気になるポイントを
サンスター研究開発部で歯間清掃具を担当している研究員に教えてもらいました!
Q1:どのメーカーも同じ規格を用いてサイズ設計していますか?
A:メーカーによっては自主規格でサイズを設定している場合もあるため、メーカー間でサイズ感が異なることもあります。
異なるメーカーのものを使用する際には、どの規格に基づいて設計されたものか確認することは重要です。
一方、同じ規格(全日本ブラシ工業組合の自主規格)を用いていても、
上記の通り、規格は幅を持たせて規定されているため、メーカー間で若干サイズ感に違いを感じることもあります。
Q2:規格の中でハンドルカラーは規定されていますか?
A:ハンドルカラーの規定はなく、どのメーカーも自由に色を設定することができます。
違う商品同士では、ハンドルカラーが異なる場合があるので、サイズを選ぶときはハンドルカラーで判断するのではなく、パッケージに記載されているサイズを確認するようにしましょう。
Q3:商品開発の際は、どのように歯間ブラシのサイズを計測していますか?
A:「通過穴ゲージ」と呼ばれるものを用いて、「最小通過径」を計測します。
最小通過径とは、「ブラシが妨げ無く通過できる穴の中で、最も小さい穴の直径(mm)」を意味し、規格内で各サイズの最小通過径が規定されています。
通過穴ゲージには様々な直径 (Φ) の丸穴が開いており、それぞれの丸穴にブラシを通過させることで、サイズに適合しているか確認します。
いかがでしたか?
私もこのサイズの決まりに関しては、入社して初めて知りました。
これを知っていれば、患者さんからの質問にも、自信をもって回答できそうですね!
普段、歯間ブラシの開発について、サイズのルールについて知る機会は珍しいと思いますので
この機会に興味を持っていただければ嬉しいです♪
次回のコラムもお楽しみに!