皆さんこんにちは!営業部のXです♪
今回は、「P.g.菌がなかなか減らないのは、〇〇菌が原因かも!?」と題し、
近年注目が集まっている、○○菌についてのコラムです。
是非この機会に、歯周病菌に関する知識もアップデートしていきましょう!
●これからの歯周病予防は○○菌に注目!
歯周病の原因となる病原性の高い細菌として、Red complexと称されるPorphyromonas gingivalis (P.g.菌)、Treponema denticola (T.d.菌)や Tannerella forsythia (T.f.菌) が知られていますよね。
これまで、いかに Red complex に対処するかという視点で歯周病予防が語られてきましたが、近年の研究により Red complexの増殖を手助けする Fusobacterium nucleatum (F.n.菌) の
存在が注目されるようになってきました。
ということで、○○菌の正解は「F.n.菌」でした。
▼酸素を嫌うP.g.菌にF.n.菌を添加することで、酸素のある環境でもP.g.菌の増殖が認められた
●Fusobacterium nucleatum (F.n.菌)とは…?
Red complex の代表的な歯周病菌であるP.g.菌には酸素を嫌う性質があり、
嫌気環境となる成熟したデンタルプラーク中で多く検出されることはよく知られています。
一方で、近年、P.g.菌の生育しやすい環境づくりに影響を及ぼす細菌としてF.n.菌が注目を集めています。
F.n.菌は口腔内にいる700種類以上の細菌の一つで、古くから普遍的に存在が確認される常在菌です。いわゆる Orange complexに属しています。
F.n.菌はP.g.菌がデンタルプラーク内で増殖する足場として機能し、酸素のある環境でもP.g.菌の
生存を可能にします。また他にもP.g.菌の栄養源を供給するなど、P.g.菌の生育環境の形成に
関係する様々な報告がされています。
言わば、F.n.菌はP.g.菌が増殖する家の骨組みであり、実際に進行した病変部のデンタルプラーク中
からはP.g.菌とともにF.n.菌が高頻度で検出されます。
●F.n.菌に着目した歯周病予防とは…?
近年の研究では、歯周病を悪化させるP.g.菌への対処に加え、P.g.菌の生育しやすい環境をつくる歯周病菌増殖の黒幕とも言えるF.n.菌へのアプローチが重要と考えられています。
P.g.菌増殖する家の骨組み(F.n.菌)を壊し、P.g.菌の家を作らせないよう先制的に対処することは、口腔細菌叢の健全化に着目したアプローチでもあるのです。
いかがでしたか??
細菌と聞くと、少し難しいイメージもありますよね・・・!
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