2024/07/11

𝘗.𝘨.菌がなかなか減らないのは、○○菌が原因かも!?

皆さんこんにちは!営業部のXです♪


今回は、「P.g.菌がなかなか減らないのは、〇〇菌が原因かも!?」と題し、

近年注目が集まっている、○○についてのコラムです。


是非この機会に、歯周病菌に関する知識もアップデートしていきましょう!


 ●これからの歯周病予防は○○菌に注目!


歯周病の原因となる病原性の高い細菌として、Red complexと称されるPorphyromonas gingivalis (P.g.菌)、Treponema denticola (T.d.菌)や Tannerella forsythia  (T.f.菌) が知られていますよね。


これまで、いかに Red complex に対処するかという視点で歯周病予防が語られてきましたが、近年の研究により Red complexの増殖を手助けする Fusobacterium nucleatum (F.n.菌)

存在が注目されるようになってきました。

ということで、○○菌の正解は「F.n.」でした。

▼酸素を嫌うP.g.菌にF.n.菌を添加することで、酸素のある環境でもP.g.菌の増殖が認められた

 Fusobacterium nucleatum (F.n.菌)とは…?


Red complex の代表的な歯周病菌であるP.g.菌には酸素を嫌う性質があり、

嫌気環境となる成熟したデンタルプラーク中で多く検出されることはよく知られています。


一方で、近年、P.g.菌の生育しやすい環境づくりに影響を及ぼす細菌としてF.n.菌が注目を集めています。


F.n.菌は口腔内にいる700種類以上の細菌の一つで、古くから普遍的に存在が確認される常在菌です。いわゆる Orange complexに属しています。

  

F.n.菌はP.g.菌がデンタルプラーク内で増殖する足場として機能し、酸素のある環境でもP.g.菌の

生存を可能にします。また他にもP.g.菌の栄養源を供給するなど、P.g.菌の生育環境の形成に

関係する様々な報告がされています。


言わば、F.n.菌はP.g.菌が増殖する家の骨組みであり、実際に進行した病変部のデンタルプラーク中

からはP.g.菌とともにF.n.菌が高頻度で検出されます。

  

F.n.菌に着目した歯周病予防とは…?


近年の研究では、歯周病を悪化させるP.g.菌への対処に加え、P.g.菌の生育しやすい環境をつくる歯周病菌増殖の黒幕とも言えるF.n.菌へのアプローチが重要と考えられています。


P.g.菌増殖する家の骨組み(F.n.菌)を壊し、P.g.菌の家を作らせないよう先制的に対処することは、口腔細菌叢の健全化に着目したアプローチでもあるのです。

 いかがでしたか??


細菌と聞くと、少し難しいイメージもありますよね・・・!


サンスターでは、これらの情報を動画で分かりやすく解説しているコンテンツもございます。

すき間時間や、休憩時間にさっと見返すのもいいですね!


詳しくはこちらからご覧ください☟

F.n.菌に注目した歯周病予防

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