2025/02/13

【歯科衛生士国家試験】フッ素関連問題をサンスターDHが解説!苦手を克服しよう!

  

皆さんこんにちは!営業部のXです♪


2月に入り、国家試験まで残すところあとわずかとなりました。

学生の皆さん、勉強は順調に進んでおりますでしょうか!


焦りも出てくる頃ですが、1日1日を大切に残りの時間を有効活用して頑張りましょう♪

すでに歯科衛生士の皆さんにとっても、2月、3月になると国家試験に向けて勉強した日々を思い出しますよね・・・


私も、この季節になると学生の頃を思い出し、国家試験問題をもう一度解いてみたくなります!

ということで、今回は学生の皆さんにとっても苦手意識のある方が多い、「フッ素」をテーマに国家試験問題を集めました★

  

段階ごとに理解できるよう、以下3Stepで問題を用意しましたので、一緒に挑戦してみましょう♪

Step➀:まずは導入編!局所応用ごとのフッ化物の濃度について確認しよう!

Step②:少し応用!濃度の計算入門編!

Step③:最後に挑戦!中毒量の計算!

Step➀ まずは導入編!局所応用ごとのフッ化物の濃度について確認しよう!

まずは「フッ素」がテーマの国家試験の入門編!さっそく、以下の問題にチャレンジ♪


【第25回 午後77より改編】

フッ化物歯面塗布法で使用されるフッ素イオン濃度はどれか。

a: 225ppm

b: 450ppm

c: 900ppm

d: 9000ppm


正解は、、、

「d: 9000ppm」です!


★解説★

フッ化物の局所応用は以下3つです。濃度と一緒にまとめてみました!

・フッ化物歯面塗布剤:9000ppm

※フッ化物バーニッシュの場合は、22600ppmとなるので併せて覚えておくと安心です!

・フッ化物配合歯磨剤:1500ppm以下

・フッ化物洗口:毎日法 → 225ppm~450ppm

        週一回法 → 900ppm

まずはすべての基礎となる、3つの応用方法の濃度について抑えておきましょう!


〈~ちょっと寄り道~ppmについて確認しよう!〉

フッ素関連の問題で、一番ややこしいのが「ppm」という値!

この単語が出てきただけで嫌になってしまう学生さんもいらっしゃるのではと思います。

一見ややこしそうに見えがちですが、意味を抑えると簡単です!


ppmとは、parts per million の略!

millionは100万を意味し、100万分の1つまり、%で表すと、1 ppm=0.0001% となります。

これだけは考えると余計に時間がかかってしまうので、覚えておくと安心ですね!

Step②:少し応用!濃度の計算入門編!

  

次は、「フッ素」の国家試験から少し応用編!ゆっくり考えれば必ず解けると思います!


【第31回 午後74】

10歳の男児。男児の通う小学校では毎週木曜日の昼食後、溶液10mL を用いてフッ化物洗口を実施している。フッ素の口腔内残留量(mg)はどれか。1つ選べ。

ただし、洗口後の溶液の口腔内残留率は20%とする。

a: 0.5

b: 0.9

c: 1.8

d: 2.9


  

正解は、、、

「c: 1.8」です!


★解説★

まず、問題文「小学校では毎週木曜日の昼食後、フッ化物洗口を実施している」というところから、

男児の学校では「週1回法」でフッ化物洗口を実施しているという点を読み取りましょう!

先ほどの解説から、「週1回法」は900ppmでしたね!(ここは暗記推奨)


また、1 ppmは=0.0001%(ここは暗記推奨) ですので、900ppm=0.09%となります。

0.09%の濃度でフッ素が配合されているので、10mLの場合、

0.09% × 10mL = 0.9mLが溶液中のフッ素量となります。

  

ただし、0.9mLのうち20%しか口腔内には残留しないとの注意書きがありますので、

0.9mL × 0.2 = 0.18mL(g)となるわけです!

0.18g = 1.8mgということで、正解はcです。


濃度の問題はややこしいですが、小学校の時によく解いた食塩水問題に置き換えてみると分かりやすいかもしれません・・・・!

あくまでイメージですが・・・・

Step③:最後に挑戦!中毒量の計算!

 では、最後にフッ素関連問題と言えば、中毒量の計算に挑戦してみましょう!


【第23回午後66】

体重20kgの6歳男児、週一回法によるフッ化物洗口時に、洗口液5mLを誤飲した。

心配した母親が電話をかけてきた。誤飲したフッ素量はどれか。

a:1.1mg

b:4.5mg

c:11.0mg

d:45.0mg


 正解は、、、

「b:4.5mg」です!


★解説★

まず、フッ化物洗口液で週一回法だと「900ppm」の濃度でしたね!

900ppm=0.09% で、5mL中のフッ素量は、

0.09% × 5mL = 0.45mLとなります。

選択肢の単位は「mg」のため、0.45mL = 0.45g = 4.5mg となります!


〈~ちょっと寄り道~フッ素の中毒量について確認しよう!〉

フッ素は計算問題も多いですが、覚えておかないと解けない問題もありますね!

今回は出てきませんでしたが、以下中毒量は覚えておくと解ける問題もありますので、抑えておきましょう!

・フッ素の最小急性中毒量:2 mg/kg

・最小致死量:45 mg/kg


問題は以上です!

国家試験まで残すところあとわずかですが、最後まであきらめず頑張ってください!

メンバー一同、応援しております!


【一緒に確認!フッ素に関するコラム】

クイズ!フッ素の計算! 「2%フッ化ナトリウムがフッ化物イオン濃度9,000ppmになる理由は?」


【ついでに解いてみよう!国家試験問題】

サンスター歯科衛生士が国家試験問題を解説!口腔細菌編

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