皆さんこんにちは!営業部のSです♪
今月も残りわずか、だんだん春が近づいてきましたね!
皆さんは普段、歯周病の患者さんに対して、どういったことを指導されていますか?
歯周病(歯肉炎・歯周炎)は、歯周病菌による細菌感染症で、
症状が進行すると、歯周組織や歯を支える歯槽骨まで破壊され、歯肉退縮や歯が抜けることにつながります。
そんな歯周病予防に大切なことの1つが、「ハグキ組織の分解を抑えること」。
今回は、ガム・プロズ Haguki Lab. シリーズにも配合されている
“ハグキ組織の分解を抑える”成分 「β-GR(β-グリチルレチン酸)」について、
ご紹介したいと思います!
ではまず、ハグキ組織はどのように分解されているのでしょうか?
歯周病菌が増殖すると、歯周病菌を排除するために白血球が集積します。
その白血球が分泌する、「マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)」と呼ばれるハグキ分解物質により、
歯周組織の構成成分であるコラーゲン繊維が分解されてしまいます。
サンスターでは、この働きを効果的に抑制する研究を行った結果、
『β-GR(β-グリチルレチン酸)』に、ハグキ分解物質の働きを抑制する効果が期待できることが分かりました。
<β-GRがハグキ分解物質の働きを抑制するしくみ>
ハグキ分解物質には、『活性部位』と呼ばれる、歯周組織を分解する能力を発揮するための“独自構造”があります。
下のイメージ図のように、ハグキ分解物質をハサミに例えるなら、刃にあたる部分が活性部位にあたります。
岩に例えたβ-GRが存在すると、刃に割り込む(活性部位と結合する)ため、ハグキ組織を切断(分解)できなくなるという関係性になります。
ちなみにβ-GRは、『甘草(かんぞう)』という植物由来の成分です。
100種類以上の素材をテストした中で、β-GRがハグキ分解物質の働きを抑えるのに、特に効果が期待できる成分だと分かりました。
サンスターで販売している、ガム・プロズ Haguki Lab. シリーズも、抗炎症剤としてβ-GRを配合しています。
β-GRを配合することで、ハグキ分解物質の活性を阻害し、ハグキ組織の分解を抑制することで歯周病を予防します。
さらに、ガム・プロズ Haguki Lab. シリーズは、殺菌剤CPC(塩化セチルピリジニウム)も配合されているため、
・SPT期、メインテナンス期の方のセルフケア
・う蝕や口臭を予防したい方
にもお使いいただけます。
こちらもぜひチェックしてみてください!
このように、歯周病予防のためには、「ハグキ組織の分解を抑えること」が大切になりますが、
そのためには毎日のオーラルケアをしっかりと行うことが不可欠です。
適切なブラッシングに加え、歯間ブラシやデンタルフロスでの歯間清掃、洗口液での口腔内洗浄といった
『BIRステップ』を、ぜひ患者さんにもお伝えいただき、お口を健康に保っていきましょう。
次回のコラムもお楽しみに!