8020運動をご存知ですか?
「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。
1989年にスタートしてから、年々達成率は上がっていき2016年には50%を超えました。
しかし!
残っている歯の本数が増えたことで、その歯や歯周組織には “う蝕” “歯周病” というリスクが控えているのです。
実際、大人のう蝕(むし歯)は年々増加しています。
大人のう蝕には、
二次う蝕といって過去に治療をした歯の補綴物の隙間から再発するう蝕や、
根面う蝕といって歯肉(ハグキ)が加齢とともに退縮することで露出した歯の根面に発生するう蝕が多いです。
そして怖いのが、これらのう蝕の特徴は なかなか気付きにくい ということ!
そのため、気付いた頃にはかなり進行してしまっていることがあるのです…
★★★大人のう蝕とケア方法について詳しくは こちら もご覧ください★★★★★★★★★
さらに、う蝕ともう一つ。
歯周病も年齢とともに有病率が増加しています。
また、若年層にも歯周病罹患者が一定数いることもわかります。
歯周病は、プラーク(歯垢)の中の歯周病菌が歯肉に炎症を起こし、徐々に周りの組織を破壊していく細菌感染症です。
糖尿病をはじめ、認知症や誤嚥性肺炎、心血管疾患など 全身への関連性も指摘されています。
そのため、歯周病はお口の中だけの病気ととらえずに全身との関連を考え取り組むことが必要となっています。
甘く見ずに、口は“全身への入口”だと考えてみてはいかがでしょうか。
★★★★★歯周病と全身疾患について詳しくは こちら もご覧ください★★★★★★★★★
う蝕も歯周病も今日明日で突然罹患するわけではありません。
歯は失ってから大切さを痛感する方が多いですが、失ってからでは取り返しがつきません。
“今”から 大切な歯を失わないためにも、かかりつけの歯科医院で定期的な検診を行い、自宅でのセルフケアにも力を入れていきましょう!
次回のコラムもお楽しみに♪