皆さんこんにちは☺
これまで、「オーラルフレイル」についての連載コラムを6回配信してきましたが、いかがでしたか?
オーラルフレイルの症状から対策まで、知識を再確認いただき、患者さんへのお声がけの一助となれていれば幸いです。
さて、今月からはテーマを「フッ素」に切り替え、連載コラムを配信していきます♪
フッ化物応用は、こども向けのむし歯予防というイメージはありませんか?
実は、近年大人むし歯も増えていることから、大人へのフッ化物応用もとても大切なのです!
今回のコラムでは、増加している大人むし歯についてお話していきます。
なぜ大人のむし歯が増加しているかというと…
口腔衛生意識の高まりから、大人の歯の残存数は昔と比べて増える傾向にある一方、残っている歯にむし歯が増えているのです(☟下図をご参照ください。)
大人むし歯とは、 ①二次う蝕(再発むし歯) ②根面う蝕(根元むし歯) のことを指します。
※う蝕=むし歯
それぞれどんなむし歯なのか確認していきましょう!
① 二次う蝕(再発むし歯)
これは、一度治療した歯で補綴物(詰め物)と歯の間のすき間から再発するむし歯のことです。
補綴物と歯の間にすき間ができ、そこにプラーク(歯垢)がたまることで生じます。
② 根面う蝕(根元むし歯)
歯肉(ハグキ)が下がって露出した根元(象牙質)にプラーク(歯垢)が付着することで生じます。
一度治療した歯は今後むし歯にならないというわけではなく、再発のリスクがあります。
毎日の歯みがきと、定期的な歯科検診がとても大切です。
また、② 根面う蝕(根元むし歯)は歯周病とも関連しています。
60~80歳間では歯周ポケットが特に深くなるため、根面う蝕有病者が多い年代です。
根面う蝕は歯周病によって露出した根面に発生するむし歯なので、歯周病治療が安定した後にはしっかりと根面う蝕対策を行いましょう!
今回は、①二次う蝕 ②根面う蝕を代表とする大人むし歯が近年増加傾向にあることをお話しました。
次回のコラムでは、「なぜ根面う蝕が増加しているのか?」原因について確認していきたいと思います!
今月からはじまる「フッ素」についての連載は6回を予定しております☺
ぜひ毎月ご覧ください♪