皆様こんにちは☺
2023年も残すところ、あとわずかになりました。
皆様はどんな1年でしたか?
私は下半期から、この「フッ素」についての薬局コラム連載を担当させていただくなど、
とても充実した1年でした♪
薬剤師の皆様にもフッ化物応用の大切さが少しでも伝わっていたら嬉しく思います!
さて、2023年最後のコラムは、
保険薬局で患者さんにご推奨いただきやすい、「フッ化物洗口」について詳しくご紹介します!
下のグラフをご覧ください。
こちらは、フッ化物洗口の実施状況の推移を示したものとなっています。
近年の状況は年々増加傾向で、最新のデータでは157万人を越えました。
出典:厚生労働省 各都道府県におけるフッ化物洗口の実施状況について(平成30年度)
グラフ:NPO法人日本むし歯予防フッ素推進会議
なぜ、フッ化物洗口の実施率が向上しているのかについて考えていきたいと思います。
フッ化物応用の普及に際し、様々な見解やガイドラインが発表されていますが、
2003年に厚生労働省から「フッ化物洗口ガイドライン」が発表され、
以下3つの効果が発表されています。
① 特に4歳児から14歳までの期間に実施すると、う蝕予防対策としての効果が最も高い
② 成人の歯頸部う蝕や根面う蝕の予防にも効果がある
③ 4歳から成人、老人まで広く適用されるフッ化物は生涯にわたって歯に作用させることが効果的
また、
フッ化物洗口のメリットとして
① ハブラシの毛先が届きにくいところにも洗口液が浸透
② 洗口液は使用後に水でゆすぐ必要がない→フッ化物がより口腔内にとどまる
などがあり、下記に示すように、フッ化物洗口はう蝕予防率が高いことも分かっています。
出典:う蝕予防の実態 フッ化物局所応用実施マニュアル 日本口腔衛生学会フッ化物応用委員会/編 株式会社社会保険研究所 より一部改編
フッ化物洗口は、上記に示したように幅広い世代へ蝕予防効果が高いことや、
医療用医薬品・OTC医薬品など様々な商品があり、患者さんにとって身近なものであることなどから国や医療従事者による推奨が強くなり、実施状況が年々向上しているのではないかと推察されます。
ぜひ保険薬局でも患者さんのむし歯予防のためにフッ化物洗口を積極的にご推奨いただけると嬉しいです!
これまで6回にわたり「フッ素」をテーマにしたこの薬局コラムも今回が最終回です。
大人むし歯のリスクや現状~フッ化物局所応用についてなど様々なテーマで薬剤師の皆様にお届けしてきましたがいかがでしたでしょうか。
保険薬局で患者さんとお話する時の引き出しの1つに「フッ素」や、上半期のコラムテーマである「オーラルフレイル」をぜひご活用ください♪
最後に、関連する動画やツールが掲載されているページをご紹介します!
ぜひこの機会にご参照ください。
・動画
https://www.club-sunstar-pro.jp/article/video-library/short-ph/3125/
・販促ツール
https://www.club-sunstar-pro.jp/sample/form?form_type=6
・過去の記事
https://www.club-sunstar-pro.jp/content/pharmacy-column/
それでは、2023年もありがとうございました🐰
2024年もどうぞよろしくお願いいたします🐉