皆さんあけましておめでとうございます🎍
2024年も薬局コラムは毎月配信していく予定です!
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2024年1本目の記事は、
「がん治療にともなう口腔トラブル」についてです。
この内容は、以下の2本に分けて更新していきます!
① がん治療にともなう口腔トラブル
② 口腔トラブルのケア
現在、専門医療機関連携薬局や外来がん治療認定薬剤師など、がん患者さんへの専門的な薬学管理と、
地域連携薬局のように在宅においても、がん患者さんへのアプローチ体制が整いつつあるのは皆さんご存知かと思います。
病院薬剤部との連携に使われているトレーシングレポートにも、病院ごとに違いはありますが、患者さんのお口の状態についてのヒアリング項目が設けられているケースも多いです。
つまり、患者さんが治療を進めていくうえで、薬剤師の皆様も”お口の状態についても把握する必要がある”と言えるでしょう。
がん治療に伴う口腔トラブルには、①口腔粘膜炎 ②カンジダ ③口臭 ④口腔乾燥 ⑤味覚障害 ⑥口腔内出血 ⑦口腔感染症 ⑧ヘルペス ⑨知覚過敏 などが挙げられます。
患者さんの自覚症状としては、「疼痛」「ネバネバ・ザラザラする・食事がまとまらない」「味が薄い、苦い」「出血、血なまぐさい口臭」などです。
いずれも患者さんにとっては大変つらい症状です。
これらの口腔トラブルですが…
上図にあるように、口腔ケア介入前は、造血幹細胞移植により潰瘍を伴う口腔粘膜炎の発症率が76%だったのに対し、介入後は20%まで大幅に減少したという結果が出ています。
引用:サンスター発行 がん治療の口腔ケア がんの薬物療法による口腔粘膜炎とケア
口腔粘膜炎は重症化(上図のグレードが高いほど重症)すると、食べることや飲み込むことも難しく、最悪の場合がん治療自体を中断しなくてはいけないことになってしまいます。
そのような自体を防ぐためにも、あらゆるフェーズで患者さんと関わる機会がある、薬剤師の皆様には、歯科受診や口腔ケアについて患者さんにお話いただくことが非常に重要であると考えています。
実際のがん治療の口腔ケアについて、コメディカル向けマニュアルとして下記のページからご覧いただけます!
ぜひこちらもご覧ください。
次回、保険薬局で提案していただきたい口腔ケアについてお話していきます!
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