2024/09/17

むし歯の原因と予防方法とは?

  

皆さんこんにちは🌞


まだまだ暑い日が続いておりますので、体調に気を付けてお過ごしください!

今回の薬局コラムでは、むし歯についてお話いたします!


近年、高齢者の方は過去に罹患した箇所を含め、むし歯のある人が年々増えています。

一方、こどものむし歯は減っていますが、一度むし歯になった歯は、決して元の健全な歯に戻すことはできません。


では、再度むし歯のメカニズムと、その予防方法について復習してみましょう!


【むし歯のメカニズム】

むし歯菌は、食べ物に含まれるショ糖を使って、ネバネバとしたプラーク(歯垢)を形成します。

その中で、むし歯菌は糖から酸を作り、産生された酸がプラーク(歯垢)と接している歯面を徐々に溶かしていきます。

このようにして、むし歯が発生します。

  

一方で、お口には歯を守る仕組みがあります。

それを「再石灰化」といいます。

  

唾液には、自浄作用に加え、口腔内を中性に戻す働きもあります。

とりこまとりこまpHが中性になると、唾液中のカルシウムやリンが歯にとりこまれていきます。

この動きを「再石灰化」、逆方向の溶け出す動きを「脱灰」と呼びます。

歯の表面では、食事などによって常に脱灰と再石灰化がせめぎあっているのです。

では、むし歯を予防するには、どうしたらよいのでしょうか。 

  

【むし歯の予防方法】

むし歯予防のポイントはこの3つです。

◎プラークの元となる「砂糖」を含む食品の摂り方の工夫

◎細菌の塊である「プラーク(歯垢)」の除去

◎「フッ素」の上手な活用

では、ここから簡単に「フッ素」についてご紹介いたします!

    


  

また、フッ素が効果的に働くには、お口に長く留まっている状態をつくることが重要です!

「フッ素洗口液」については、医療用医薬品とOTC医薬品があります。

  

フッ素洗口液を併用することで、緑の折れ線グラフの通り、唾液中のフッ素濃度を10倍以上高く持続させることができます。

むし歯予防に効果的なフッ素洗口液ですが、日本では、医薬部外品の一般的な洗口液には、「むし歯の予防」と記載されていても、フッ素は配合されていません

フッ素が入った洗口液は、全て医薬品になります。


保険薬局では現在販売されている第3類医薬品のフッ素洗口液の取り扱いが可能です。

来局される方の中にも 

  

・お子さまをむし歯にさせたくない保護者の方

・唾液が少ない方

・ハグキが下がってきた方

・妊娠中でお口の衛生状態が悪くなりがちな方

など、むし歯リスクの高い方がたくさんいらっしゃるかと思います。


ぜひフッ素商品を活用して、積極的なむし歯予防の推奨をお願いいたします!


次回の薬局コラムもお楽しみに☆

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