2024/10/18

こどものむし歯予防のためにできること

  

皆さんこんにちは🌞


暑さが和らぎ、朝晩の気温の差が感じられ秋めいてまいりました。

もうすぐ「食欲の秋」ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?


今回の薬局コラムでは、こどものむし歯予防のためにできることについてお話いたします!


お口には、まず乳歯が生えてきます。重要なのは、「永久歯が生え変わるからといって、乳歯のケアもおろそかにしてはいけません」ということです。

では、その理由をお話していきましょう!


  

乳歯は、生後6ヶ月頃から生え始め、3歳頃までに20本の歯が生え揃います。

6歳頃になると乳歯が抜け始め、順番に永久歯に生え変わっていきます。


永久歯に生え変わる間に顎も大きく成長し、親知らずを除くと全部で28本の歯が生え揃います。

乳歯は自然に生え変わることが大切です。


例えば乳歯が重度なむし歯になると、永久歯のむし歯リスクを高めるだけでなく、早期に抜歯をすることで、顎の発育や永久歯の歯並びに影響する場合もあります。


永久歯の歯並びは、その後のかみ合わせやむし歯のリスクなどにもつながる可能性があるため、乳歯でも歯のケアはしっかりとおこなう必要があります 。


お口のケアについて

お口のケアはいつから、どのように始めればいいのでしょうか?

ケアの開始は、乳歯が生えてくる生後6ヶ月ごろが目安です。

    



  

また、ハミガキは何歳から使えばいいの?という質問をよく頂きます。

ハミガキは「吐き出し」ができるようになってから使いましょう。 

  


【乳幼児健診における標準的な健診項目】


乳幼児健診でのお口のついての標準的な健診項目をご紹介します。

「1歳半健診」では、①むし歯 ②咬合異常 ③清掃不良 ④間食の時間 ⑤母乳 ⑥仕上げ磨き ⑦フッ素塗布 の7つです。

  

「3歳児健診」での標準的な健診項目は、

① むし歯 ②歯肉 ③咬合異常 ④清掃不良 ⑤間食の時間 ⑥よく噛んで食べる ⑦かかりつけ歯科医 ⑧仕上げ磨き ⑨フッ素塗布ORフッ素ハミガキ の9つです。

いずれの健診にも、フッ素に関する項目が設けられていますね


 

フッ素塗布について

フッ素塗布は歯科医師、歯科衛生士のもとで実施されるプロフェッショナルケアです。

市町村によっては幼児を対象にフッ素塗布を無料で実施している場合もあります。


フッ素洗口液について

吐き出しができるようになる4歳頃からは、「フッ素洗口液」の使用も可能です。

市販されている第三類医薬品は、薬局でのお取り扱いが可能です。

むし歯予防にはフッ素が効果的です!通常のハミガキと合わせてフッ素を活用しましょう!

最後に、生後19ヶ月から3ヶ月までを「感染の窓」といい、むし歯菌に感染しやすい時期です。

この「感染の窓」の時期を乗り越えて、むし歯になりにくいお口を作ることがポイントになります。      

  

お砂糖を多く含む食品の摂取は、むし歯菌の定着&増殖リスクにつながります。

そして周りの大人はむし歯菌の侵入リスクを減らすためお口のケア気をつけましょう!


それでは、次回の薬局コラムもお楽しみに☆

    


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