糖尿病と⻭周病は相互に悪影響を与え合う関係です。そのため糖尿病のある人は歯周病の【①新規発症リスク ②進⾏リスク ③再発リスク】が高く重症化しやすい状態です。加えて、歯周病による強い炎症が引きおこす全身への悪影響もあり、血糖マネジメントがより悪化することも予測されます。歯周病の管理はもちろんのこと糖尿病への影響を最小限に抑えるためにも、⼝腔衛⽣指導を中⼼に⻭周病の治療、管理をしっかりサポートしましょう。バランス良くいろいろなものが食べられるよう口腔機能を保つことで、患者さんのQOLを維持することにも貢献できます。
サンスターが滋賀医科大学と共同で行った、血糖マネジメント状況と歯の本数の関係のビッグデータの分析でも、血糖マネジメントがうまくいっていない方ほど、歯の喪失リスクがより高まることが明らかになりました。
※HbA1c<6.5%かつ非喫煙の人を1として
この研究は、歯科医院を受診した際のデータを活用して行ったものです。対象者は、そもそも、お口の健康に関心がない方や歯科を受診していない方と比べ、お口の健康に何らかの改善意識をお持ちの方々ということができます。それにもかかわらず、現在歯数は血糖値が高いほど少ない傾向にありました。
一般財団法人サンスター財団附属千里歯科診療所の鈴木秀典先生は、「糖尿病のある人に対し、歯科がやるべきことはまだまだある」と言います。この研究結果を受けて、サンスター研究メンバーも交え新しい歯周治療の取り組みを開始しています。
糖尿病のある人は、歯周病の①新規発症リスク ②進行リスク ③再発リスクのいずれも高いことから、厳格で継続的な管理が不可欠です。患者さんに継続受診の協力が得られるよう、受付も含むスタッフ全員で糖尿病取組方針を共有し、連携した患者管理を行いましょう。
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