医療用医薬品
処方箋医薬品 | 薬価基準収載
ペリオクリン®歯科用軟膏
商品の特徴
ご注意:
医師等の処方箋によりご使用ください。
効能・効果、禁忌を含む注意事項等情報については電子添文(添付文書)をご参照ください。
① ドラッグデリバリーシステム(DDS)
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マイクロカプセルタイプの軟膏の滞留性・徐放性により、口腔内薬物投与で困難とされる、歯周ポケット内局所での有効濃度維持を可能にしました。
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in vitroにおける溶出試験において、本剤はミノサイクリン塩酸塩を持続的に溶出しました。
承認申請時の概要 ロ項
② 1週間に1回投与
歯周ポケット内の有効薬物濃度が長時間持続し、1週間に1回の投与ですむため、患者の負担を軽減できます。
里見綾子 他. 日歯周誌. 1987. 29(3). p.937.
試験方法:歯周炎患者の歯周ポケット内(深さ4mm以上、97歯)に本剤を1歯あたり約0.05mL(ミノサイクリン塩酸塩1.3mg(力価))を
投与したとき、各時間での歯周ポケット内ミノサイクリン濃度を測定した。
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③ 優れた抗菌効果
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歯周病原性菌に有効なミノサイクリン塩酸塩を含有しています。
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病原性菌を抑制し、健常な状態に近づけます。
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市販後の菌感受性調査の結果、本剤の対象菌種において特に感受性の低い菌株は認められませんでした。
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④ 優れた臨床効果
発赤、腫脹、出血、排膿などの炎症症状の緩解だけでなく、歯周ポケットの深さも改善します。
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⑤ ディスポーザブル
院内感染を防止するために、1シリンジ1患者1回使用のディスポーザブル製品です。
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⑥ 副作用
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重大な副作用
ショック、アナフィラキシー(頻度不明):ショック、アナフィラキシーを起こすことがあるので、 観察を十分に行い、蕁麻疹、そう痒、全身潮紅、喉頭浮腫、呼吸困難、血圧低下等の異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。 -
市販後における使用成績調査(1990年8月~1995年1月)の解析対象症例3291例中、39例(1.19%)に副作用が認められ、主な副作用は投与部位の疼痛34件(1.03%)でした。
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電子添文の副作用の項をご参照ください。
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使用方法
【用法・用量】
通常1週に1回、患部歯周ポケット内に充満する量を注入する。
〈用法・用量に関連する注意〉
局所にミノサイクリン耐性菌又は非感性菌による感染症があらわれた場合には投与を中止すること。
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ブラッシング等の歯肉縁上プラークコントロール下で投与します。
①患部歯周ポケット底に薬物が到達するようにシリンジの先端部を十分な深さまで挿入し、軟膏を注入します。
②歯周ポケットにゆっくりとくまなく軟膏を注入します。
③少し溢れ出るくらいまで注入します。
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計4回投与で有効であることが確認されています。
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冷蔵庫に保管された本剤をただちに使用すると疼痛が生じることがありますので、使用前にしばらく室温で放置してください。
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使用前に押し圧、内容物の押し出し速度・量をご確認ください。